洗濯機はまだ使える。でも、洗濯物を干すのはやめたい。
ドラム式への買い替えを調べていて、「いまの洗濯機まで替える必要ある?」と思った人もいるはずです。そんなときの候補が、乾燥だけを担当する電気衣類乾燥機。洗濯と脱水を済ませた衣類を移して使います。
洗濯機から移す手間はありますが、乾燥できる衣類ならハンガーに掛けずに済みます。ただし、空いている場所に置いてコンセントを挿せば終わり、とは限りません。購入前に確認したい設置条件も含めて、Panasonic「NH-D605」と日立「DE-N60HV」を調べました。
この記事にはAmazonアソシエイトの広告が含まれます。2機種とも編集部では使用・実測していません。メーカー公式情報をもとにした紹介で、後半の時間と費用は仮定を置いた試算です。仕様確認日:2026年11月2日。画像は生成AIによるイメージです。
洗濯機はそのまま。乾燥機を追加するという選択
今回扱うのは、洗濯機とは別に設置する電気式の乾燥機です。ガス式の乾燥機や、洗濯から乾燥まで同じ槽で行うドラム式洗濯乾燥機とは区別しています。
たとえば、脱水が終わったタオルを乾燥機に移す。その間に洗濯機でもう一度洗濯する。2台に分かれているので、こんな使い方もできます。洗濯の回数が多い家庭には、検討する理由になりそうです。
ただ、移し替えは自分でやります。洗濯開始のボタンを押したら、あとは乾いた服を取り出すだけ、という使い方にはなりません。そこまでまとめて任せたいなら、ドラム式洗濯乾燥機の記事も比較してみてください。
比べたのは6kgタイプの2機種
| 確認する項目 | Panasonic NH-D605 | 日立 DE-N60HV |
|---|---|---|
| 乾燥容量 | 6.0kg | 6kg |
| 幅×奥行×高さ | 600×544×697mm | 630×516×670mm |
| 本体質量 | 約31kg | 約26kg |
| 消費電力 | 1,255W(メーカー所定条件) | 強1,180W・弱710W |
| 比較したい機能 | 15分ドライ、シワ取りなど | 低温乾燥、風乾燥など |
寸法は本体の数字です。壁から離す距離や、扉を開けるスペース、スタンドの寸法は別に確認してください。「本体の幅が入るから大丈夫」と注文するのは、ちょっと待ちたいところです。
消費電力の数字だけで、電気代の安いほうは決められません。1回に何kWh使うかは、運転時間や衣類の量などでも変わります。
Panasonic NH-D605は幅と扉の向きを確認
NH-D605は幅600mmの6kgタイプです。日立の比較機より幅は30mm小さい一方、奥行きと高さは大きくなります。どちらが置きやすいかは、洗面所の形次第です。
扉は左開きのみ。乾燥機が置けても、開けた扉が洗面台に当たったら困ります。洗濯機から衣類を移す位置も含めて、実際の動きを想像しておきたいです。
「15分ドライ」は仕上げ乾燥や衣類のあたために使うコースです。脱水した6kgの洗濯物が15分で乾く、という意味ではありません。コース名だけ見ると期待したくなりますが、用途と容量はセットで確認しましょう。
日立 DE-N60HVは低温乾燥などのコースを比較
DE-N60HVも乾燥容量6kgの機種です。幅630mmで、低温乾燥や風乾燥のコースがあります。ただし、低温乾燥は4kgまで。標準コースの6kgと同じ量を入れられるわけではありません。
乾燥終了後に約5分ごとに送風し、ふんわり感を保つ機能もあります。メーカーの案内では2時間です。終了音が鳴ってすぐ取り出せないことがあるなら、確認しておきたい機能です。
なお、「低温」のコースがあっても、乾燥機に入れられない服まで使えるとは考えないでください。衣類の表示と取扱説明書の確認は必要です。
Amazonリンクは商品検索です。型番の似た別機種や中古品も出る可能性があるため、型番・新品か中古か・販売元・設置サービスの有無を確認してください。対応スタンドが本体とセットとは限りません。
買う前に確認したい置き場所と排水
2機種を比べる前に、まず置けるかどうかです。洗濯機の上に設置するなら、対応する専用スタンドやユニット台を確認する必要があります。洗濯機のふたが開く高さも忘れずに。ふたを開くたびに困る配置では、毎日使うのが面倒になります。
今回のような除湿式の乾燥機でも、排水の確認は必要です。NH-D605には排水ホースなどが付属します。購入前に、取扱説明書・施工説明書で排水先やホースの取り回し、電源・アースの条件を販売店に確認してください。ガス配管が不要なことと、設置の確認が不要なことは別です。
Panasonicは本体とユニット台の施工を販売店か施工業者へ依頼するよう案内しています。見積もりでは本体価格に加え、台・配送・設置にいくらかかるかまで確認しておくと、あとから予算が増えて慌てずに済みます。
全部の服を入れるより、まずタオルから考える
乾燥機を買えば、洗濯物を一枚も干さなくてよくなる。そう期待すると、使えない衣類があったときにがっかりします。衣類によっては縮みやシワが出ることがあり、乾燥機に対応していないものもあります。
まずは、普段干しているタオルや下着などのうち、乾燥できるものがどれだけあるかを確認してみてください。それだけでも干す枚数がかなり減るなら、検討しやすくなります。反対に、乾燥できない服が大半なら、今回の時短の試算は当てはまりません。
フィルターの掃除も残ります。日立は乾燥運転後の手入れを案内しています。購入前には、フィルターを外して掃除する手順も見ておきたいです。
週5回使うと何時間減る?
ここからは機種別の性能ではなく、干す作業を乾燥機に置き換える場合の試算です。1回につき干すのに12分、取り込みに8分かかっている家庭を仮定します。
乾燥機では、移し替え・操作・乾いた衣類の取り出しに合計2分、フィルターなどの手入れに3分かかると置きました。実測値ではありません。たたむ作業と洗濯そのものは両方で同じとして、差に含めていません。
| 作業 | 1回の時間(仮定) |
|---|---|
| 干す+取り込む | 20分 |
| 乾燥機への移し替え・操作・取り出し | 2分 |
| 乾燥機の手入れ | 3分 |
| 差し引きで減る時間 | 15分 |
15分×週5回×52週で、年間65時間です。毎回干す作業を省ける場合の計算なので、タオルだけを乾燥する場合や、雨の日だけ使う場合は小さくなります。週2回なら同じ条件で年間26時間です。
乾燥機が動いている時間は、この65時間に足していません。運転が終わるまで何もできないわけではないからです。ただし、すぐ着たい服を乾かす場合は、運転時間そのものも大事です。
取り戻せる時間、いくら分?
月収目安は「1日8時間 × 月20日」の基本給換算です。手当・賞与・税金は含みません。選んだ時給はこの端末内だけに保存され、テイルJETのほかの記事にも自動で反映されます。長期換算は、比較期間を設定した家電記事だけに表示します。比較期間は製品寿命を示すものではありません。
時給換算と電気代を合わせて考える
年間65時間は、時給1,500円なら97,500円相当です。これは手元に増えるお金ではなく、減らせる作業時間を金額に置き換えた目安です。上の計算機では、選んだ時給で表示が変わります。
電気代も加えてみます。仮に1回の使用電力量を2kWh、電気料金単価を31円/kWhと置くと、1回62円。週5回、年間260回なら16,120円です。2kWhも31円も計算用の仮定で、今回の2機種の実測値や、家庭の契約単価ではありません。定格の消費電力から、1回の電気代をそのまま決めた数字でもありません。
| 初年度の試算 | 金額 |
|---|---|
| 本体・台・設置を合わせた予算(仮定) | 100,000円 |
| 年間電気代(仮定) | 16,120円 |
| 初年度の合計費用 | 116,120円 |
| 減る時間の金額換算(時給1,500円) | 97,500円相当 |
この条件では、1年分の時間の価値は初年度費用の約0.84倍。テイルJETの時間だけのおトク度は★☆☆☆☆です。1年では購入費用まで届かない計算になります。星は製品の品質や満足度を評価したものではありません。
判定は「年間の時間価値÷初年度費用」で、1倍未満が星1、1倍以上が星2、2倍以上が星3、3倍以上が星4、5倍以上が星5です。修理費・追加の消耗品費などは含めていません。100,000円は購入予算の例で、紹介機種の販売価格ではありません。
洗濯機がまだ使えて、干す作業だけを減らしたいなら、単体の電気衣類乾燥機は候補になります。移し替えまでなくしたいならドラム式。まずは「乾燥できる洗濯物の量」と「台を含めた設置費用」を確認してから比べるのがおすすめです。
出典
仕様・設置条件はPanasonic NH-D605の仕様表、製品ページ、日立 DE-N60HVの仕様表、製品ページを参照しました。衣類の扱いと手入れは日立の使用上の注意も参照しています。価格・在庫・配送と設置の条件は購入時に確認してください。

